2017年1月9日月曜日

「君看双眼色」 「不語似無憂」

君看双眼色、不語似無憂

「君看双眼色、不語似無憂(きみみよそうがんのいろ、かたらざればうれいなきににたり)」
 良寛上人が書にしたためるほど愛した句としても知られている。

「その目を見てごらんなさい。何も言わなければ憂いなど無いようにみえるだろう」
 語らないのではない。語れないほどの深い悲しみがあるからこそ、その瞳は澄みわたり光り輝いているのだ。それは、悲しみの涙を流したあとの輝きである。

 人はみな、大なり小なり悲しみを抱えて生きている。その悲しみが大きければ大きいほど人には語れず、じっとひとり堪え忍ぶことになる。そういう人は強くて優しい。人の痛みがわかるから

身に沁みる、素晴らしい言葉です。

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